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あなたは、古代・中国のレキシをもとに書かれた、
三国志を読んだコトは、あるでしょうか?
ストーリーの面白さや、登場人物の魅力から、
いまはマンガやゲームで、親しんでいる人も、多いかも知れません。
出てきた瞬間に、斬られたりする、端役もふくめると、
1000人以上も出てくるという、この三国志。
その中にあって、いちばんの悪役として描かれ、
しかし、いまの価値観でも、常人のモノサシをはるかに超えた武将、曹操。
すべてをお話しては、とても語りつくせませんので、
こんかい、とくに驚くべきエピソードや、曹操の魅力にフォーカスし、
三国志を知らない方であっても、わかりやすいよう、お話して行きます。
はかり知れない曹操の行動
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今からはるか古代、西暦155年。
中国全土は『漢』という、巨大帝国が治めていました。
しかし、時が立つと腐敗が進み、ワイロを送ったり、役職を金で買ったり、
正しい政治をしようとした人が、罠にハメられ、牢屋に入れられることも、横行。
民衆には貧富の差が拡大し、乱れていました。
曹操は、その漢に仕える、わりと名門の家柄に、生まれたのですが
若い頃は、札付きの不良とつるんだり、悪知恵を働かせ、
いたずらをしたり・・ときには、人の花嫁を盗んだり。
そうとうな、やりたい放題をしている、悪ガキでした。
しかし、そんなコトをしながらも、さまざまな町や村を、みた曹操は、思いました。
![若かりし曹操](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/1671557-150x150.jpg)
人々の暮らしは、相当にヒドイな。不満や怒りも、渦を巻いている。
この先、この国には、とんでもないことが起きる。
警備隊長・曹操
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さて、そんな彼でしたが、成人すると、黄河流域にある、
漢の都・洛陽(らくよう)で、就職することになりました。
家が名門なので、いろいろなコネも、あるなか・・彼はあえて、
洛陽の北の門を守る、警備隊長の職につきたいと、希望しました。
それを知った、彼の知り合いは、言いました。
![曹操の知人](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/ヤマタイ人1-150x150.jpg)
おい、曹操。お前ならもっと、位の高い役職に付けただろう?なぜ、そんな役職を希望するんだ?
![若かりし曹操](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/1671557-150x150.jpg)
そう遠くない将来、この中華には、とんでもない戦乱が起きる。
だからこそ、この仕事が良いのだ!
戦乱が起きそうだから、門の警備隊長をやる?
一見・・繋がりが、よく分かりませんが、
後々になって、この選択が、想像を超えた結果を、生み出すことになります。
門限はゼッタイにございます
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さて、役職についた彼は、門の横に、たて札をたてました。
そこには、こう書き記してありました。
![若かりし曹操](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/1671557-150x150.jpg)
たとえ誰であろうと、この門の決まりを破れば、処罰する!
当初、周辺の風紀や、治安は乱れていたのですが
騒ぎを起こしたり・・夕方、門限が過ぎても、通ろうとするなど、
規則に違反した人間を、曹操は容赦なく捕まえ、処罰していきました。
そんなある日の、夕刻・・皇帝のそば仕えで、宮廷で大きな権力をもつ
蹇朔(けんさく) という人物の一行が、外出を終え、洛陽に帰ってきます。
![若かりし曹操](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/1671557-150x150.jpg)
蹇朔さま、ほんじつは門限を過ぎました。また明日のアサ、お越しくだされ。
![<strong>蹇朔</strong>](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/2492157-150x150.jpg)
なんだ、この若造は?ワシに野宿せよと?ものども、このバカは無視して、かまわん!このまま、おし通るぞ!
ところが・・。
![若かりし曹操](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/1671557-150x150.jpg)
守備兵たち!このモノは法をやぶった。そっこく捕え、棒叩きの刑にせよ!
![<strong>蹇朔</strong>](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/2492157-150x150.jpg)
なんじゃと!ええい、きさまら!いったいワシを、誰だとおもっ・・
ぐわぁぁぁ!
蹇朔は、棒たたきの刑にされ、しかも、そのショックで、死亡してしまいました!
洛陽をかけめぐるウワサ
この事件は、たちまち洛陽はおろか、中華全土に、駆けめぐります。
![民衆1](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/2371903-150x150.jpg)
おい!曹操ってのは、とんもないヤツだ!
![民衆2](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/ヤマタイ人2-150x150.jpg)
一介の警備隊長が、帝国の権力者を裁くなんて、きいたコトがないわ!
![民衆3](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/2369745-150x150.jpg)
北門の近くじゃ、下手な事はできねえ!曹操に、百叩きにされるぞ!
こうして洛陽の北側は、治安が劇的に改善され、
規律も、守られるようになりました。
しかし・・蹇朔(けんさく)の一族は、とうぜん怒り狂い、そして考えます。
![蹇朔の親族](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/2492153-150x150.jpg)
おのれ曹操、わが一族に大恥を!刺客を放って、暗殺してくれる!!
ところが、表ざたにはせず、闇に葬るのが暗殺。
それをするには、あまりにウワサや、評判が広まり過ぎており、
ついに曹操へ手出しはできず、実行することは、出来ませんでした。
栄転という名の左遷
仕方なく、代わりに蹇朔の一族は、宮廷の権力者に、根回しをしました。
ある日、曹操に辞令がとどきます。
![皇帝の使者](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/みぶんの高い人-150x150.jpg)
そなたの功績、みごとである!よって県令に任命する
門の警備隊長から、いわば市長や、県知事のような、
1地方を治める長官という、異例の昇進が伝えられました。
ところが実態は、要するに、洛陽から曹操を追い出す、厄介払いでした。
しかし、その後、漢帝国の中枢では、はてしない権力争いが、勃発。
ここで曹操は、中心地の洛陽から、離れていたことで、
逆に、巻き込まれずに済みました。
漢帝国をゆるがす黄巾の乱
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さらに国が乱れると、生活に苦しむ農民達は、漢に反乱を起こしました。
1000人が1万に、1万が10万にと・・とんでもない勢いで、反乱軍は増大。
反乱軍はシンボルとして、みな黄色い頭巾を、かぶっていたので、黄巾の乱と呼ばれました。
反乱軍とはいっても、半分は盗賊みたいなもので、各地の都市は、
つぎつぎ襲われ、好き放題、略奪され始めました。
さすがの漢帝国も、これには衝撃を受け、各地の武将に討伐を命じます。
活きる警備長じだいのウワサ
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曹操も含め、名のある武将たちは中華全土の、勇猛な武人や、すぐれた軍師に
『今こそ、われらのもとへ集え!』と、呼びかけて、回りました。
さて、ここで優秀な人材が、誰の誘いに応じるのか?
仕えるべき主君は、未来の命運を左右する、決断となりますが・・
![猛将](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/夏侯惇-150x150.jpg)
そういえば洛陽で、権力にひるまなかった曹操!あれは、ただものではないぞ!
![優れた策略家](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/158005-150x150.jpg)
ふむ、おなじ人生を賭けるなら・・あの曹操に仕えるのも、面白そうじゃ。
ここにきて、いぜんの洛陽で広まった評判が、大きく響きました。
智将・猛将・商人など、優秀な人材の多くが、曹操のもとに集い、
彼らの活躍が、のちのちの運命までも、左右する事となりました。
さて、ここから曹操は、いろいろな武将と、中華の覇権を争うコトになるのですが
その中にあっても『え、まさか!』と、思うような、常識をひっくり返す、
出来事を、起こしていきます。
少し、長くなって参りましたので、
さらなる曹操の、エピソードについては
以下の記事に分けて、続きをお伝えしています。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。