サピエンス全史かみくだき①~人はなぜ助け合うのか?~


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こんにちは。
オバマ元大統領や、ビルゲイツをはじめ、世界中の名立たる有名人が推奨している、

ベストセラーの名著『サピエンス全史』について。

とくに大切な部分を抜き出し、日本人視点に置きかえ
ストーリー風に、お伝えして行くといった、内容になります。

上下巻あわせ、600ページ程にもなる、この本ですが
著者のユダヤ人・ユヴァルは、どんなコトを述べているのか?
きっと、かみ砕いて、理解して頂けると思います。

そして、あなたが、いま暮らしている、このセカイの見え方が
きっと違って、見えてくるでしょう。

なぜニンゲンは集まり助け合う?

とある、夏の甲子園・・。

アナウンサー
アナウンサー

9回ウラ、土壇場でとんでもない、一発が出ました!

アナウンサー
アナウンサー

大逆転勝利!夏の栄冠は“佐賀南高校”に、かがやきましたぁーー!

視聴者1
視聴者1

うおおーよっしゃあぁぁーーーー!

視聴者2
視聴者2

すっごい喜んでるねえ。そういえば佐賀県出身だったよね。佐賀南って母校なの?

視聴者1
視聴者1

いや・・そうじゃないんだけど。だって、ふるさとの高校が優勝だよ?うれしいに決まっているじゃん!

都道府県レベルであれ、国単位であれ・・あなたは、この高校野球のように
出身を同じくする選手の活躍を、わが事のようによろこび
感動した経験は、ないでしょうか?

日本の科学者が、ノーベル賞を取ると、ほこらしい!
逆に日本人の誰かが、海外でワルイことをしたら、
何だか、申しわけない気持ちに、なります。

また・・災害や病気などで、困っている人がいれば
何かチカラになりたいと、助け合うこともありますね。

しかし、よくよく考えてみれば、その本人たちとは、
顔見知りでも、なんでもないハズです。
それなのに、なぜ、そのように思えるのでしょうか?

人類だけの助け合い

ちなみに、ニンゲン以外の、群れを作るどうぶつ・・
たとえばサルなども、目のまえの存在に対し、
助け合うことはあります

しかし東京のサルが、見ず知らずの、和歌山県のサルを助けようと、
考えることは、ありません。
オーストラリアのコアラが
「みんなのために、ユーカリの森を守らなきゃ!」と
使命感に燃えることも、ありません。

では、どうして私たちニンゲンだけが、
そんな感情を抱くのでしょうか?

それは、はるか古代に起きた、ある革命が、私たちの脳を
変えたことに、ありました。

サピエンスとネアンデルタール人

むかし、むかし・・それも3万年前という、
気の遠くなるような、はるか古代、

地球上のある大陸に、私たちの祖先、
ホモ・サピエンス達が、暮らしていました。

みな狩りをしたり、木の実を食べたりして、
原始の生活を、していました。

しかし、あるとき気候の変化などで、食べ物が少なくなってしまいました。
原初のサピエンス、イヴは嘆きました。

イブ
イブ

子供たちはみんな、お腹を空かせている。
このままじゃ、飢え死にしてしまうわ!

しかし、アダムは、言いました。

アダム
アダム

ああ・・。でも大丈夫だ、丘を越えたところに、
すごく豊かな土地を、仲間が見つけたんだ。
エモノも沢山いる。みんなで、そこに行こう!

しかし彼らが行くと、そこにはすでに、サピエンスとは別人種の
ネアンデルタール人たちが、占拠していました。

ネアンデルタール人
ネアンデルタール人

ここはすでに、俺たちが住むことにした。
お前らは、他のどこかへ行け!

アダム
アダム

なんだと。そういえば以前も、そうだった!
いつもいつも、今日こそは許せん!

サピエンスたちは、敢然と戦いを挑みました。
しかし、ネアンデルタール人は、ずっと体が大きく、
チカラも強かったので、サピエンス達は、あっというまに敗北。

しかも、こうしたことは、いろんな土地で、いつも続いていました・・。

仲間われの遺伝子

しかしある時、アダムは思いつきました。

アダム
アダム

そうだ、みんなで力を合わせよう。一人一人では、弱いが、
人数が多ければ、きっと勝てるぞ!

こうしてサピエンスたちは団結し、これからは対等に、戦えるようになる
・・かと、思われましたが。

おい聞け、作戦がある。やつらの子どもを人質にしよう。
そうすれば、必ず勝てるぞ!

まて!それはあまりに、卑劣すぎるだろう。

だんだん人数が増えるにつれ、考えの違いによる、
仲間われが、起き始めました。

おい、オマエはこのまえ、1番先に逃げただろう?

なに?お前が突っ込みすぎなんだよ、このイノシシ頭が!

これによって、やはりサピエンス達は
ネアンデルタール人に勝つことは、できませんでした。

150の法則と脳内革命

さて、この仲たがいは、150の法則・・というものに、基づいています。
人はもちろん、チンパンジーでも狼でも、群れで暮らす動物は、何であれ

150という数くらいまでは、なんとか1つの目標のもと、
集団として、まとまることが、できます。

しかし、それを過ぎてくると、性格の違いから
ぜったいに仲間われが、起きるというものです。

あなたも現代で、こんなことを、耳にしたことはないでしょうか?

家事は、女性がするべきだよね?

いや、男性もするべきでしょ?

あるいは・・

事業家
事業家

この町は、田舎すぎて廃れている。レジャー施設を作って、栄えさせよう!

いやいや、ふるさとの自然を、壊さないでくれ!

このように私たちは、DNAレベルで、大勢が1つになり続けるのは、
生物として、無理なのです。

こっちは、あっちと違う・・私は、あなたと違う・・。
かならず否定し合い、争い合う運命なのです。

サピエンスが生み出したもの

しかし、しばらくすると、サピエンスの脳内で、
セカイを一変する、革命が起きました。

それによって、この世に産ぶ声を、あげたもの、それは・・

神さまでした。

神官となった、あるサピエンスは言いました。

神官
神官

神はしたがうものに、食べものや、水を下さる。

また、あるシャーマンの、サピエンスは言いました。

シャーマン
シャーマン

神は、病気を治して下さる・・。

本来、協力し合えないはずの、サピエンス達に、
とてつもない変化が、生じはじめました。

みなが1つになった時

オレは戦うのは怖い、戦いはイヤだ。

しかしシャーマンとなった、サピエンスは言いました。

これは神のための戦い、聖戦である。逃げる事は許されない。

わ・・分りました。神のためであれば、戦います!

そして、さらに言いました。

よいか?神にしたがう我々は、食べものを分かち合い、
苦しき同胞は、たすけねばならない!

そ、そんな。私たちだって苦しいのに・・なんで見ず知らずの人を?

そなたは神のご意志にそむくのか?そのような愚か物には、罰が下るであろう!

あ・・私はとんでもない、自分勝手を。神よ、どうか、お許し下さい。

どうして神を信じられる?

この地球の、どんな生物も超えられないはずの、150の法則。
それをサピエンスだけが、ゆいいつ、打ち破りました。
神様のもと、たとえ1000人、2000人でも、協力し合うことが、可能となったのです。

しかし、ここで1つ疑問が生じます。なぜ、みな神様を信じるのか?
ある日とつぜん『あの大木には、精霊がやどっている!』と言われたり
『はるか空の上には、神様がいる』と言われたとしても・・
それをみな、ココロから信じられるものでは、ありせん。

ところが、それを可能にした、もう1つ
神様の誕生に伴って、作り上げられたモノ・・
それが、今日の私たちにも通じる、決定的な革命となります。

それはサピエンスの運命、ネアンデルタール人の運命、
この地球の、あらゆる生物の運命さえも
変えてしまいました。
その根源となったものとは、いったい何なのでしょうか?

ちょっと長くなって参りましたので。さらなる核心の、続きについては
以下の記事で、お伝えしています。

≫虚構とは?神様・国・会社の魔法

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

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