![](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/07/executium-ZfQQJHfWrX4-unsplash.jpg)
この現代。ちょっと大きい銀行であれば、
中世の全世界に出回っていた、すべての合計額を、
上回るお金を、持っています。
なぜお金は、セカイにこれほど増えたのでしょうか?
そして、これらは、どこから湧き出て来たのでしょうか?
この記事では、世界的ベストセラーの名著であり
ユダヤ人の、ユヴァル・ノア・ハラリ氏が執筆した
サピエンス全史の内容を、日本人の視点に咀嚼し、
どういったコトが、書かれているのか、わかりやすくお伝えしています。
敵対しても通貨は欲しい
![](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/07/1188825.jpg)
さて、とつぜんですが・・2014年、ニコニコ動画の元取締役である
『ひろゆき』さんが、1つの驚くべき動画を、UPしました。
そのタイトルは・・『北朝鮮に行ってみた』
その中で、おどろいたエピソードが、ありまして、
途中、キム1族を称える、博物館に立ち寄るのですが
![](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/07/北朝鮮1のミュージアム.jpg)
そこのミュージアムショップで、グッズを買おうとしたとき
民族衣装を着た、店員の人は、こう言いました
![](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/07/1188825-150x150.jpg)
支払いは円やユーロでも、できますよ
![日本人](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/07/2354456-150x150.jpg)
え?日本円が使えるのか??
・・という事実に、驚きますよね。
2021年・7月現在、北朝鮮と日本に国交はなく、
あなたも、むしろ敵対している、イメージではないでしょうか?
その総本山とも言える場所で、なぜ日本のお金が、受け入れられるのか。
理由はいたってシンプル、欲しいからです。
![](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/07/ひろゆき北朝鮮1.jpg)
セカイ最高の魔法「お金」
この北朝鮮の話ですが、書籍においては
『アメリカを憎むビンラディンも
ドルを、喉から手が出るほど、欲しがっていた。』
『かつてローマ帝国と戦った、イスラムの国々の人でも
十字架が刻まれた、ローマの貨幣をあげるといえば、
喜んで受け取っただろう・・。』
そう記されている内容を、日本人視点で、変換させていただきました。
・・さて前回の2話で、人類に革命をもたらす、
魔法のモノガタリという内容について、お伝えしましたが
その中でも、最強といえる存在、それが『お金』です。
![](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2020/12/2106255.jpg)
なにしろ、この地球上、どれほど敵対している国同士であっても
その価値やルールが、共有されているのです。
まさに、歴史上どんな帝国や、超大国よりも
セカイを統一している存在と、言うコトができます。
そしてユヴァルは、このお金こそが、
世界平和のカギになり得ると語ります。
それは、いったい、どういうコトなのでしょうか?
また地球上の、お金の総量は、時代が進むほど、
けた違いに、増えているのですが
この圧倒的な量のお金は、いったいどこから、出てきたのでしょうか?
どこからお金を得る?
これは歴史を模した、たとえ話ですが、西暦1500年。中世ヨーロッパの、とある王国に
フィリップという王様がいました。
あるとき、彼はこう思いました。
![フィリップ王](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/07/2495834-150x150.jpg)
お金が欲しい!
王国のお金を増やすには、どんな手段があるでしょうか?
![フィリップ王](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/07/2495834-150x150.jpg)
よし、民衆の税金をあげるか?
しかし、これはやり過ぎると、不満が溜まりますし、
下手をすれば、反乱が起きるかも、知れません。
![フィリップ王](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/07/2495834-150x150.jpg)
しかたない、では・・となりの国に攻め込んで、奪い取るか!
![](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/1618286.jpg)
フィリップの王国は見事、勝利!隣国の財産を、吸収しました。
![フィリップ王](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/07/2495834-150x150.jpg)
ようし!この金で、豪華な宮殿を立て、
わが1族の名誉を、さらに上げるぞ!
このフィリップ王のように、この当時、世界中に存在するお金の量は
一定で決まっており、もし大量に増やしたければ、どこかから奪うしかない。
大半のニンゲンが、そう考えていました。
そして王様や貴族の夢といえば、巨大な宮殿を建てたり、
豪華な舞踏会などを開き
![民衆](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/594932-1-150x150.jpg)
フィリップ王家こそ、もっとも威厳ある一族だ!
・・と、思われることが、最大の夢でした。
ただ、上流階級でもない一般庶民は、お金は限りがありますので
浪費は悪であり、倹約こそが、正しいという価値観が、多くを占めていました。
お金をムゲンに生み出す方法
しかし、1776年、とあるスコットランドの学者
アダム・スミスという人が現れ、とんでもないことを、言いだしました。
![アダム・スミス](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/07/2181751-150x150.jpg)
お金を無限に、生み出す方法がある!増えたお金は倹約せず、
使うのだ!そうすれば、すべてのニンゲンが、豊かになれる!
これは、どういうことなのでしょうか?
まずは職人でも、農家でも、誰であれ・・
もし、お金に余裕が出たら、貯金せず、事業に投資する。
そのお金で、さらに多くのニンゲンを雇い、もっと利益を上げます。
それを元手に、もっと事業を、もっと雇用を!
そして、全員が積極的にモノを買い続ければ、売った先も儲かり
いつしか、すべての人が、豊かになれるという論理です。
![アダム・スミス](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/07/2181751-150x150.jpg)
みな、この歯車を回そう!
もう誰かのお金を、奪う必要もない。
セカイのお金は、無限に増やすことが出来るのだから!
この魔法の理論は、セカイを一変させました。
『利益を出す⇒溜めずに投資する⇒利益を出す』
このサイクルをひたすら回し、巨万の富を得る人も、出現しました。
王様よりも事業家のセカイへ
さて、もし、あなたが中世ヨーロッパの
庶民だったとします。
フィリップ王は、いつも、こんなコトを言います。
![フィリップ王](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/07/2495834-150x150.jpg)
こんど、町の中心に大聖堂を建てる。税金を上げるぞ!
![フィリップ王](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/07/2495834-150x150.jpg)
こんど、隣国に攻め込む。男性は兵士となるのだ!
一方で実業家が現れて、こう呼びかけます。
![起業家](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/07/158022-150x150.jpg)
こんど、パン工場を建てたいのだが、資金が必要でね。
あんたも、お金を出さないか?このパンはきっと、すごく売れる。
儲かったら、あんたにも利益の一部を渡すよ!
![](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/07/671657.jpg)
さて、あなたは、どちらに喜んで、
お金を、払いたいでしょうか?
どちらの人に、ついて行きたいと、思うでしょうか?
かくして、しだいにセカイは、王様や貴族に取って代わり
商人や社長や、銀行家といった人びとが、チカラをもち、
支配して行くようになりました。
稼いだら、貯めないで再投資を!
倹約しないで、買い物を!
経済が成長すれば、みんなが幸せになれる。
このモノガタリは、資本主義と、呼ばれるようになりました。
資本主義の歯車
![](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/07/executium-ZfQQJHfWrX4-unsplash.jpg)
さて、この資本主義のモノガタリの中においては、
人類が、セカイ全体のお金を、増やし続けるのに
不可欠な、魔法があります。
それはいったい、何なのでしょうか?
また、お金の存在が、やがて世界平和につながるという、著者の主張とは?
ちょっと長くなって、参りましたので、
この続きは、以下の記事に分けて、お伝えしています。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。