![](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2020/12/081436.jpg)
享年30歳・・吉田松陰は、幕府から打ち首の判決を、受けました。
すると、おだやかに「承知しました」と答えるなり
付き添いの役人へ
![吉田松陰](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2020/12/吉田松陰-150x150.jpg)
今日もまた、ご苦労様でございます。
と、やさしく言葉を、かけたと言います。
![幕府の役人](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/05/2240609-1-150x150.jpg)
これほど立派な最期は、みたことがない!
処刑人さえ、心ゆさぶった、吉田松陰。
どうして、こんな生き方が、できたのでしょうか?
なぜ、教え子たちが、世の中を創り変えるほど
とてつもない影響を、与えたのでしょうか?
幕末の英雄たちを感化した、シンプルで力強い教え。
そして人間の、後悔しない生き方とは?
この記事では、吉田松陰の遺したコトバを、現代風に訳した
以下の書籍について紹介、解説いたします。
覚悟の磨き方~超訳:吉田松陰~
![](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2020/12/IMG_3630.jpg)
この本は、強くてやさしい、松陰の遺したコトバを
現代風に、言い換えてあります。
ひとつひとつが、短くまとめられており、
口語体で、最後まで読みやすい、1冊です。
いま人生に、悩みがある方や、閉塞感を抱く方へ、
心に灯りがともる、人生の指針にも、あふれています。
![](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2021/04/2166159.jpg)
ひとの成功に焦ってしまうとき
【心を向ける先】p67より抜粋
うまくいっている人を見ると、気持ちが焦ってしまいます。そんなものは巡り合わせ、気にしなくていいのです。そんなことに関わっている暇はありません。一刻も早く、「自分が今やらなければならない、一番大事な事は何か」を、はっきりさせてください。悩むべきは、そのことだけです。
これは、ほんとうに江戸時代の、コトバなのでしょうか?
リア充という、流行りワード・・
SNSのフォロワー、年収、結婚、すべて、
現代に生きる、僕たちすべてに向け、
言っているように、聞こえます。
はるか昔の、幕末という時代でありながら、
人間の本質は、変わらないことを、教えられます。
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あたらしい挑戦をする人へ
【我流でやらない】P179より抜粋
過去のやり方なんて、どうでもいいですか。独自の考え方で、行けるところまで行きますか。先人のたどった道筋を参考にしないなんて、どれだけ遠回りする気なんですか。
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個性が大切、新しいアイディアが大切!
そうしたモノにあこがれ、大きなモノをつかもうと・・
人はついつい、基礎をとばして
大きな成果を目指そうと、してしまいます。
成功者は、人とは違うコトをしたからこそ、
それは間違いない、事実なのですが・・
しかし、どんな分野であっても、
営業でも、絵でも、起業でも・・
すべては基本の型や、土台があってこそ、応用が利きます。
まず先人の学びを身に着け、そこから始めない限り、我流では、限界が訪れるもの。
『じぶんは人と、ちがうコトをするんだ!』と思うときほど、大切な教えですね。
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日本を震撼させた黒船
![](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2020/12/1147197-1.jpg)
吉田松陰はどのような時代を生き、どのような背景から、
後世にまで、語り継がれたのでしょうか?
だれもが大河ドラマで見たり、日本史で習う、
江戸を揺るがせた、ペリー来航という出来事。
その黒船に対して、松陰は、ありえない行動を取ります。
たった2人だけで小舟に乗り、黒船に侵入したのです。
そして、アメリカ人たちのまえに出るなり
![吉田松陰](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2020/12/吉田松陰-150x150.jpg)
どうか、どうか・・私をアメリカへ。あなた達のことを、学ばせて下さい!
そう、言い放ちました。
鎖国の江戸時代には、ぜったいの禁忌。
発覚し、捕えられれば処刑。
それを熟知していて、開国を迫っている最中の、ペリー提督も驚がくします。
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「Who is this guy?I’m surprised at this Japanese !」
知識を得るために、学ぶために、死を覚悟して、
日本人とは、なんという人種なのか・・と。
しかし、ここで罪人を受け入れてしまえば、幕府との交渉に、影響してしまいます。
けっきょく松陰の願いはかなわず、アメリカから幕府へと、引き渡されてしまいますが、
大きく心を揺さぶられたという、ペリーの手記が、いまも遺されています。
世の中で成功をおさめるには
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【1つのことに狂え】p127より抜粋
私は絶対こうすると言う思想を保てる精神状態は、ある意味、狂気です。おかしいんです。でもその狂気を持っている人は、幸せだと思うんです。
これは強調でも、貶めでもなく・・
吉田松陰、そして、本人が亡きあとの長州藩も
どうして、ここまで出来るのか?と、
その行動には“狂気”さえ、感じます。
いつの時代も、とてつもない人物は・・
ムリと言われても、メジャーリーガーを目指す選手。
売れなくても、歌わずにいられない歌手。
意味がないといわれても、研究せずにはいられない科学者・・など。
一般人には「そこまでやるなんて、おかしい」と見えるほど
自分の道を、つらぬいています。
まわりからは「狂気」と思われるほど、打ち込んでこそ、
他の追随をゆるさない、圧倒的な成果を残せるのだと、松陰は説いています。
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はかり知れない長州藩
なお、歴史の経過をみると、長州藩の行動は
どう考えても、通常の理解を超えています。
松陰亡きあとの、4年後(1863年)
『幕府は頼りにならぬ!われらだけで、日本を守るのじゃ!』とばかり
アメリカ・フランス・オランダの艦隊を、攻撃。
しかし結果は惨敗。まるで歯が立たないことを、思い知らされます(下関戦争)
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その次の年(1864)
『天皇陛下をわれらがお守りし、日本を導いて行かねばならぬ!』と
ほぼ長州藩の単独で、京都に攻め込みます。
御所を守る軍勢は・・
江戸幕府・薩摩藩・福井藩・大垣藩・桑名藩・会津藩+新選組
激戦のすえ、盛大に敗北(禁門の変)
しかも『お守りする』はずだった、朝廷からは
『長州藩は“朝敵”である』とまで、宣言されてしまいます。
![](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2020/10/2099122-1.jpg)
そのうえ『長州藩は討伐せよ!』と幕府に“勅命”が下り
それを受け、江戸幕府を中心とした大軍が
長州藩に向けて、出陣。
とても勝ち目がある戦力差ではなく、ほぼ戦わずして降参。
責任を取り、ご家老様が、3人切腹(第一次長州征伐)
命をかけて!この身がどうなろうとも!
・・とはいっても、程がありますね。
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松陰の意志を、貫いた長州藩
まったく希望の見えない、どん底・・。
この時点で、もし僕が長州の兵隊だったら
「もう、ついていけませぬ」と言って
どこかへ、逃亡を考えても、おかしくないように思います。
会社のビジネス失敗とは、わけが違い
負ければ死んだり、捕らわれて処刑されたり
牢屋に入れられてしまう、時代です。
しかし、ここから・・
絶望としか思えない地点から、長州藩は大躍進。
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やがて幕府に勝利し、朝廷から認められ、明治政府の主役に。
松陰の教え子からは、総理大臣2名、国務大臣7名
大学の創設者2名と、とてつもない人物を輩出。
もう不屈の闘志や、逆転という言葉を
はるかに、超えたものがあり、
松陰の魂が、乗り移っているとしか、思えません。
才能を開花させるには?
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【力が目覚める時】p202より抜粋
自分の中に眠り、まだ日の目を見ない人望と才能。それを引き出してくれるのは、ほぼ例外なく自分の仲間になる人か、自分の師匠にあたる人物です。だからこそ品格が高い人ほど、誰と付き合うかをいつも真剣に考え、厳しく選んでいるんです。
「あの会社は、あのチームは、〇〇人は・・優秀でいいよね」
僕達はよく、あこがれたり、嫉妬しつつ
住む世界が、ちがうと感じたりします。
たしかに意識し、優秀な人材を、集めることは、あると思います。
しかし、それ以上に、英雄は英雄を知る。
人間として、格の高い人同士は、
自然と惹かれあい、学び合い・・
その相乗効果は、もはや、はかり知れず。
かけ算の倍率で、成長するのだと、説かれています。
まとめ
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いまはインターネットや、スマホもあり
ハウツー本も、動画も、教材もいっぱいあります。
即座に、膨大な情報が、得られるにも関わらず、
人間が陥る心理、幸せに生きるための真理・・
それらは驚くほど、本質が変わらないのだと感じます。
ページをめくるたび、胸を打たれ、心揺さぶられ・・
今この瞬間の学びを、絶対に忘れたくないと思い、
僕は、この本を読みつつ、
レシートの裏や、紙にすぐさま、書き記して行きました。
![](https://aeroporto-tokyo.com/blog2/wp-content/uploads/2020/12/IMG_3628.jpg)
あなたも、この本を手にしたならば
きっと、この先の人生をも左右する、学びがあると思います。
この記事を読み、もし興味が湧きましたら、
ぜひ、いちど手にしてみて下さい。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。