介護事務のお仕事内容とは?どんな人が求められる?【社福士が解説】

介護事務って具体的に何をするんだろう?

資格を取れば、採用してもらえるのかな?

よくイメージする介護のワーカーでなく、事務というと、
ほとんど目にする機会はありません。どのようなお仕事なのか、とても掴みづらいですよね。

そこで、この記事では上記のような疑問に加え、もし希望する場合、
採用される秘訣や、どのような人が求められるかといった内容も含め、
かみくだいて、解説させて頂きます。

介護事務のお仕事内容とは?

なお、この記事を書く僕自身は、介護事務の資格を持っていません。
しかし社会福祉士として6年ほど、業務としては同じ『介護請求』に、携わっています。

幸い介護職のお仕事と、裏方にあたる事務の、両方を見知っている立場ですので
より広い視点から、お伝えして行けると思います。

法人の収入を確定させるお仕事

介護事務が担うのは、法人の収益を確定させる、重要業務です。
かみくだいて、一言で表しますと・・

介護事業所
介護事業所

私の事業所は〇〇のサービスを、間違いなく行いました。その分の報酬を下さい。

このように国の公的機関へ請求する事が、役割りとなります。
それが照合され確かに認められると、はじめて報告した法人へ、お金が渡されます。

多くの介護事業所は一般の会社と違い、介護保険の制度に基づいて、サービスを提供しています。
その際に利用者が支払うのは、全体の1~3割の費用でして、
残りはあとで国から支払われ、合わせて100%の収益となります。

病院の保険証とおなじ流れ

ちなみに、あなたは病院で診察を受けるとき、いつも保険証を見せることで
本来かかる治療費の、数割だけの支払いだけで、済んでいると思います。
病院においては医療事務の人が、行った治療内容を国に報告し、残りの報酬を得ています。

この仕組みは福祉と似ていまして、その介護保険版を手続きするのが、
介護事務のお仕事という事になります。

ふつうの事務員を兼ねるケースも

就職先によっては、介護事務のお仕事のみならず
法人の1職員として、通常の事務作業も兼ねる場合が多いです。

具体的には電話対応や来訪者の案内、備品の管理や、職員のシフト表づくり等です。
介護の請求というのは、毎月決まった時期になると、まとめて一気に取りかかるもので
つねに、その作業をしているわけではありません。

そのため多くの事業所では、介護事務も含めて、その他いろいろの
裏方のお仕事をするという形が、多いです。

雇用形態は、パートと正職員の両方があります。

ちょくせつ介護はしない

基本的には、ちょくせつ介護を行うワーカーと、事務方は別です。
ただ、もし介護職の資格を持っていたり、経験者であったりという場合は
忙しいとき「ちょっと手を貸して!」という位は、あるかも知れません。

なお僕の働く法人では、ときおり介護事務の人が、デイサービスの飾りつけを手伝ったり
テーブル運びを手伝ったり・・といった事をすることがありますが、ほぼ9割以上は
事務室に常駐しています。

介護事務の資格は必須?

なお介護事務に相当する資格としては「介護事務管理士」「介護事務士」などがあります。
名称が違いますが、どれが優れているといった、差はありません。

また福祉の資格は、まず得ようとする以前に、
勤務経験〇年など、前提条件がある事が多いですが
介護事務に関してはそれがなく、誰でも取得可能という点が魅力です。

しかし、これらの資格は採用されるために、必須となるのでしょうか。
また、どのくらい有効なのでしょうか。以下にて、解説させて頂きます。

他の資格者が兼ねることも

介護事務のお仕事自体は、資格が必要といった縛りはありません。
ケアマネ―ジャーであれ、介護福祉士であれ、請求の仕組みを理解していれば
行うことが出来るものです。

そうはいっても、法人の収入を確定させる責任ある業務です。
仕組みを理解したうえで、しっかりと時間を確保しなければならず、
何かをやりながら、片手間で出来るものではありません。

なお、僕も社会福祉士の傍ら請求業務をやっていますが
「きょうは請求をやる」という日を確保し、数人がかりで行っています。
そして最終的には、介護事務の専任が最終チェックを行う
2重の体制となっており、それほどおろそかに出来ない役割りです。

小さい事業所においては、請求の内容もシンプルになる事が多く
他の職員に兼ねさせるケースが多いですが、大規模でサービスが多ければ
それだけ請求内容も複雑になります。

そのため、介護事務の専任職員を求める事が多いでしょう。

決定打ではないが相当に有効

ここまでの内容を踏まえまして、介護事務として採用されるため
資格の有効性について、結論を言いますと
『決定的ではないものの、かなり有効』という事が出来ると思います。

まず威力を発揮する点としては、介護請求の制度を理解している
いちばんの証明となるからです。

独学で学ぶことも可能ではありますが、採用選考のときに介護保険の制度を

自主的に学んで、理解しました。

と、アピールするよりも・・

介護事務の資格を取得しました!

このように言われた方が、説得力はまるで違います。資格は、実際に理解していなければ
得られない肩書きなので、名実ともに知識をもっている証明となります。

プラス1の要素が欲しい

なお決定打ではないと述べたのは、他の職員も兼ねる事が可能という点と
もう1つは、採用者が暗黙に求めている事があるからです。

これは、実際に介護事業所を運営する側に身を置かなければ、
ほぼ分からないと思います。
具体的にどういう要素なのか、以下にて、お伝えして行きます。

採用されるために必要なこと

介護事業所
介護事業所

何故、このお仕事を希望するのですか?

とうぜん採用側としては、動機を知りたがります。

しかし介護の請求業務というのは、ひたすら数字の照合や入力でして
言ってみれば、地味な作業です。そのお仕事自体を・・

すごく、やりたいのです!

と、熱くアピールされても、

介護事業所
介護事業所

え、この作業をそんなに・・本当ですか?

そう、思われてしまいます。

それでは実際、どのような点をPRすれば良いのでしょうか。
また、採用側はどんな人を求めているのでしょうか。

事業所が好きなひと

事務とは言え、1日中パソコンと向き合っているわけではありません。
廊下を歩けば、サービスの利用者さんに、話しかけられる事もあるでしょう。

事業所ではたらく介護職の人達と
「〇〇お願いします。」「〇〇用意しておきましょうか?」
・・といった、やり取りもあるでしょう。

利用者さんの家族や、見学者が来れば挨拶をして
施設を案内する事もあります。

そのようなとき、やはり感じの良い人が好まれるものですが
それがイチバンにじみ出るのが、事業所が好きという想いです。

利用者の〇〇さん、お孫さんが来て、嬉しそうですねえ!

クリスマスは、こんな飾りつけ、どうでしょう?

営業スマイルだけでは、決して出ない。職場が好きだという想い。

ほかの職員とも利用者さんとも、和気あいあいと溶け込んで、
いっしょに事業所を盛り立ててくれる、縁の下の力もち。

どの法人も、そんな人をこそ一番、歓迎したいと思っています。

最強の行動『見学』

事業所を“好きになる”か・・でも、具体的にはどうやって?

ここまでご覧になって、上記のような疑問が浮かぶと思います。

どの法人もきっと、キレイなWEBサイトやパンフレットがあるでしょう。
しかし、それらを眺めるだけでは、ほんの表面上しか分かりません。

そこで強くおススメしたい行動が、職場の事前見学です。実際に現場へ行ってみると・・

・テーブルや車イスがピカピカで、気持ちいい空間だな。
・カレンダーにボランティアの訪問がたくさん。地域に好かれているんだな。
・介護士と利用者さんの仲が良いな。

こうした色々なリアルが見えます。そうした部分を、ぜひ面接で言ってみて下さい。

介護事業所
介護事業所

あなたは見学に来た方ですね。そこを見てくれましたか!

このように一目おかれる事は、間違いありません。

「理念に共感しました。」「地域に貢献したいです。」・・と言われるより

じっさいに見て、ここが好きになりました。ぜひ皆さんと働きたいです!


介護事務の資格に加えて、このような動機があれば、他の応募者に比べ
あなたが頭ひとつ抜けるのは、間違いありません。

介護事務の資格を取る方法

じっさいに介護事務の資格を得るには、以下のような講座の、いずれかに申し込み、
学習と試験の合格を経て、取得する形が一般的です。

✔ヒューマンアカデミー通信講座【たのまな】

たのまな

講座が開始されると、その中で全5回の課題が出されます。
それらをパスすることで“介護事務士”を、取得することが出来ます。
学習期間は約4か月で、費用は3万5千円(税込)です。

以下のWEBサイトにアクセスし①『講座一覧』→②『保育・介護』と進み
③『介護保険請求事務講座』
を、選択してください。

≫【たのまな】公式ホームページ

✔ユーキャン

テキストやオンライン学習動画で勉強を進め、最終的に
マークシート方式の本試験にパスすると、認定試験の合格証が送られます。
それをもって介護事務の資格アリと、見なされます。

学習期間は約3か月で、費用は3万9千円(税込み)です。(※2021年11月現在)

以下の公式WEBサイトから、申し込みが可能です。

≫【ユーキャン】介護事務講座

まとめ

げんざい介護請求のお仕事は、ほぼ専用のソフトにて行われます。
そのため個人差はあれど、作業が早いかという点よりも、しっかりと制度を把握しており
着実にお仕事をこなせる人が、求められます。

そして、ここまでお伝えした通り、採用担当から歓迎されるのは
事業所のことが好きで、職員の皆と共に盛り立ててくれる人材です。

このさき高齢化が進む日本にとって、介護サービスは不可欠な存在です。
そして、その事業所も裏で支える存在がいなければ、決して成り立ちません。

いまご覧のあなたも、是非そうした1人となって頂けたら、とても嬉しく思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました