社会福祉士とは、どんなお仕事?【かみ砕いて解説】

こんにちは、ハラッパです。
2013年に社会福祉士を取得、高齢者支援(地域包括支援センター)を専門に、勤めてきました。

『社会福祉士』または横文字で『ソーシャルワーカー』とも呼ばれますが
働く場所も、支援を行う状況も、とてつもなく範囲が広い資格です。

「いったい、どんな資格なの?」分かるようで、分からない方も正直、多いと思います。
この記事では「どんな場所で、何をするお仕事?」という事を、少しでも多くの方に知って頂けたらと思い、書きました。
ぜひ読んで頂き、イメージを掴んで頂けたら嬉しいです ^^

何をするお仕事?

さまざまな事情で「人生や、暮らしが困難になっている」人の相談に乗り、ともに問題解決の、お手伝いをします。そして、その方(また、その周囲の人々)が、望む生活へたどり着けるよう、寄り添って、お手伝いをして行きます。

困っている人々とは、具体的にどのようなひと?

以下のように、例を挙げてみました。

高齢者の支援(身体が衰えてしまった、または認知症による影響で、生活が困難/もう限界。)
成年後見人(認知症などで、財産管理が困難に。ATMや通帳から、お金を引き出す手続きが、出来なくなった。また山ほど商品を買ってしまったり、詐欺に合わないか心配。)
入院や退院支援(退院が決まったけれど、このあとの暮らしが不安。または転院先の相談をしたい。)
障害者の支援(心身の障害で、生活が困難に。仕事や生活を、続けて行くのが難しい。)
貧困問題(ケガや病気、退職や勤め先の倒産などで、お金や仕事がない。この先、暮らしていけない。)
児童・家庭の支援(DVから避難した親や子供、また親のいない子供達が、社会で暮らすのが困難。)
更生保護(刑務所から出所した人が、仕事やお金のあてがない。再犯に手を染めず、社会復帰できるか難しい。)
学校の生徒支援(いじめや暴力、虐待、経済や生活の問題で、学校に行けない/行くのが難しい。)

※上記は、数あるお困りごとの一部です。他にも状況に応じ、多様な支援のニーズがあります。また、このさき必要が生じ、新設される支援も、出てくる可能性が高いです。

「どんな手段で」人々を支援するのか?

社会保障に関する専門知識が軸になりますが、社会福祉士は、たった1人では何も出来ません。社会資源(福祉制度や施設など)や、人々のネットワークを、必要に応じて結び、支援を行います。

相談者の状況により“決まった正解が無い”のが、この仕事のやり甲斐であり、難しい所でもあります。
福祉の制度は、ご本人のプライドや気持ち、また状況によって、利用を望まれない場合や、サービスに馴染まないケースも、しばしばあるからです。

相談室の星(双葉社)


たとえば高齢者の支援では、主に介護保険の制度を使います。

しかし、いきなり「デイサービスを利用しましょう!」「ヘルパーさんに、来てもらいましょう!」という案内は、拒否されたり、戸惑われてしまう方もいます。

ご本人のプライドや、幼少時に「人に頼らず、自立して生きる」考えを教えられ、育った方もいらっしゃいます。

まず、ご本人や家族のお話を傾聴し、困りごとや希望に応じ、支援をすることが、必要不可欠です。

これは実体験ですが・・ご本人でなく、その娘さんが

「父が外出しなくなってしまった。デイサービスに通わせて欲しい。」と、来られたことがありました。

しかし当の本人は「あんな幼稚園みたいなところ、行きたくない!」と、拒否されていました。

しかしデイサービスありきでなく、お話するうち、じつは囲碁が大好きという趣味の話題になりました。

地域の、一般の囲碁サークルをご案内したところ「そうか、見学してみようかなあ」と希望されました。

結果的に、地元の囲碁仲間ができ、外出のきっかけになりました。数か月後に、お尋ねすると「こんどトーナメントがあってね、優勝めざすよ!」と、心から笑って頂けるようになりました。

囲碁サークルは、たまたま公民館でチラシを見つけ「いつか何かの、切っ掛けになる事があるかも」と、取っておいたものでした。福祉の機関でも何でもない、一般の趣味サークル情報でしたが、知っておいて本当に良かったと思います^^

人間は1度や2度、会ったくらいで理解できる事は少ないです。専門知識やご本人の言葉だけでなく「○○に、こういう集まりがある」「お世話役の○○さんが、地元の事をよく知っている」といった、ネットワークの情報も、とても重要になります!

相談室の星(双葉社)

どんな人が向いている?

・人間が好きなひと、どんな人にも寄り添えるひと。
(どの分野でも、人の心と向き合うことになります。予想をはるかに超える出来事も、たくさん起こります。何を望んでいるのか?ご本人さえ気付いていない、本音を分析したり、さまざまな人間の個性を“面白い”“探究したい”と思える人が、長く続けられるように感じます。)

・仕事とプライベートの、メリハリがつけられるひと。
(1人でお風呂に入っている時など「あの人、今ごろ大丈夫かな・・」なんて、ついつい考えたりしてしまいがちです。そうした事を、まったくゼロにした方が良いとは思いません。しかし、深刻な状況を支援している時など、ずっと考え続けてしまうと、自身が疲弊してしまいます。上手く切り替えられる力は、大事です。)

どんな人は向かない?

・安定や、将来の収入アップがメインの理由で、資格を取りたいひと
(もし福祉業界への興味や経験がなく、これから上記を求めるのは、正直オススメしません。効率や稼ぎを重視したければ、ITなど、もっと近道の業界があり、そちらを目指した方がいいと思います。)

・固定観念が強いひと
(「一般常識的に、○○でしょ」「○○さんは、人の話を聞かない」など、周りの話や、最初の印象で、判断してはいけないケースは、山ほどあります。決まったマニュアルが無いのが、相談支援のお仕事。一見、関係ない情報や、生い立ちから「この行動をした理由は、何かな?」といった本音が見えてくる事もあります。)

相談室の星(双葉社)

社福士の仕事は、どうなって行く?

日本の社会状況的に、確実に必要性やニーズは、増えています。いくら優れた制度や、政策が作られたとしても「どうぞ、申請しに来てください」「必要な情報は○○を参照です」というだけでは、とても困り果てている人へは、届きません。

実際に東京でも、すでに人手不足の場所も多いです。“これから社会福祉士の力が必要”となり、新設されていくケースは、ますます多くなる思います。

マンガ・書籍紹介

社会福祉士の支援や、相談者の抱える悩みが、分かりやすいマンガを2冊、紹介します。

よかったら、ぜひ読んでみてください ^^

どちらも物語として面白くするため、多少ドラマ性をもたせてはあるものの・・ものすごく、リアルな出来事に近いです!

1冊目の「相談室の星」は、病院に勤める“メディカル・ソーシャルワーカー”の物語です。

当記事の参考イラストでも、たびたび引用させて頂きました。

※2020.6.20現在「相談室の星」は、楽天では売り切れとなっています↑

2冊目は福祉事務所で生活保護の支援を行う、ケースワーカーを題材にしています。

正直、個人的にはリアル過ぎ、何回もくり返しは、読みたくはないのですが・・

「こういう問題がある」という現状、新人が向き合うことになる壁など、

とても現実に近く描かれています。

また現在、社会福祉士を目指したいという方には、書籍として以下を読まれる事を、おすすめします。

どんな支援や心がけが必要か、とても的を得て書かれています。

「カウンセラーと、どう違うの?」など、いろいろ疑問にも答えられています。

社福士の職種は多様ですが、どのお仕事に携わる方にも、共通して大切な内容が書かれています。

まとめ

以上、僕自身の経験をもとに、社会福祉士のお仕事を解説してみました。医療・福祉は、いちおう様々な分野に分かれてはいますが、どれも密接に関わり、協力して動くケースも多いです。

高齢者支援でも“相談の対象者が入退院→MSW(医療ソーシャルワーカー)と協力。”

”お金が尽きて暮らせない→生活保護のケースワーカーと協力。”

と・・いった具合です。会議を開いたり、一緒に自宅訪問を行う事もあります。

たとえ働く法人や自治体、分野は違っても。社会福祉士としてがんばる人は、同じ大切な仲間。

すでに職に就いている方も、これから目指したいという方も、心から応援しています^ ^

また最後に、すでに社会福祉士試験を受験できる要件を満たし、国家試験に臨む方は、

勉強の配分や学習法についても、こちらの記事にまとめました。

よければ、ぜひ合わせてご覧ください。

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました!

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