うつで仕事を辞めたい時あなたを助ける制度とは?【社会福祉士より】

親や恋人に、なんて言ったらいいんだ?

カンタンに辞められないし、収入もどうすれば?

たった1人のことで済み、収入や世間体も関係なければ、どれほどラクでしょうか。
「イヤなら辞めればいい」と、カンタンには動けないからこそ、ツラいですよね。

かつて僕自身、このような状況で苦しみましたが、なんとか光明を見つけ
今では社会福祉士として、逆に他人の生活相談をする立場となりました。

心のケアも大切ですが、まずは大前提として、生活が成り立ってこそです。

そこで、この記事では様々な状況ごとに、メンタルの話だけでなく
経済的なサポートを受けられる福祉制度や、民間サービスなど、
実際に受けられる支援の情報も含め、わかりやすく解説します。

きっと「どうしたら?」という混乱から抜け出し、選択肢が見つかりますので、
最後まで、ご覧頂けたら幸いです。

うつで仕事を辞めたいとき

まず結論としましては、社会保証制度を活用し、当面の生活が崩れないようにしつつ、次のお仕事を探し求めるというのが、最善の形かと思います。

ただ、置かれている環境次第で、活用するべき制度は変わってきます。
まずはあなたが以下3つの、どの状況にあるか、いったん確認することが大切です。

職場や上司がひどい

あなたの能力やコミュニケーション以前に、環境が理不尽というケースです。人間関係、とくに上司の影響が大きい場合も多いでしょう。

まいにち憂うつという状況はもちろん、通勤を考えただけで涙や吐き気がするなど
心身に影響が出ている場合は、直ぐにでも手を打つ必要があります。

後述する最終手段も視野に入れ、いまの環境から脱出を図った方が良いでしょう。

じぶんが仕事に合っていない

人によって向き不向きはあります。もちろん弱点の克服や、試練を乗り越える経験も大事ですが、どうしようもない相性は存在します。

なかでも、手を抜きたいのではなく、むしろ努力したいのに「どうしても抜け落ちてしまう」「病的に出来ない」と感じられるときは、発達障害かも知れない可能性を視野に入れ、今後を考えた方が良いでしょう。

人より劣っていると自己嫌悪するのではなく、どうか専門家のサポートを受けつつ、本当の自分を知り、あなたに合った天職を目指して頂きたいです。

じつは改善の望みがある?

大切なのは、あなたがより良き環境に、身を置けるかどうかですので
あらためて仕事全体を振り返り、悩みに耳を傾けてくれる上司や、
異動や部署替えで、状況が変われるチャンスがあれば、
必ずしも辞める前提で考える必要はありません。

もう長く勤めていて、変わる望みが薄い場合は仕方ありませんが
就職して間もなく、急に戸惑っているケース等では、頼れる味方はいないか、
改善する方法はないかを、考えてみた方が良いかも知れません。

辞められない、辞めさせてくれない

すぐ諦めるやつは、どこに行っても同じだ。

みんな頑張っているのに、良心は痛まないの?

退職する権利は誰にでもありますが、引き留めの圧力や、
辞められない雰囲気が漂っている場合は、深刻です。

真面目で気の優しい人ほど、世間が思う以上に高いハードルとなって
がんじがらめになってしまいがちです。

やがて考える気力も消失して行くと、抜け出すのは相当むずかしいです。
最終手段として「退職代行」というサービスを、視野に入れても良いでしょう。

なお、費用は平均して3万円ほど掛かります。本来ならタダで辞められるところ
お金を払うのは悔しさもありますが、長期的にみれば、心身の健康の方がよほど優先です。

もし、じぶんのチカラでは難しく、利用を検討される場合は
以下の記事に、詳細を書いていますので、合わせてご覧ください。

≫安心できる退職サービス

発達障害かも知れないときに

どうして!気をつけてるのに、ミスしてしまう!!

いつも誤解される。伝わらなくて苦しい。

怠けたいわけではないのに、むしろ頑張りたいのに出来ない。
これは、本当にツラいものです。

誰しも得意・不得意はあり、ときには弱点の克服も大切です。
しかし、苦手というレベルを超えて、病的に出来ないと感じる場合は
発達障害かも知れない可能性も、視野に入れた方が良いでしょう。

多くの方が苦しむのが、世間一般の人からすれば、当たり前に出来る認識というケースで
『手を抜いている』『集中していない』『空気が読めない』といった評価を受けてしまい
自己嫌悪に陥ってしまう事です。

どうか自身を責めず、後述する支援制度も活用しつつ、ほんとうの自分を知り、
輝ける場所で、明るい未来を目指して下さい。

年金の支給はお年寄りだけではない

え、年金をもらえるのは高齢者じゃないの?

ハラッパ
ハラッパ

もちろん、それが制度の大きな1つです。でも実際は、それだけではありません。

年金というのは、本来は困窮している人すべてを、皆で支え合う制度です。
具体的には傷病によって働けなくなった方や、家族の生計を立てていた人が亡くなった場合、遺族の生活を支えるお金を支給する等の、仕組みがあります。

それは、うつや発達障害が仕事に影響し、生活に困っている人も対象で、
カテゴリーとしては、障害年金と呼ばれます。

手続きは役所が行いますが、支給の可否は精神科医の診断書で判断されますので、
精神科やメンタルクリニックを、受診する必要があります。

精神科とは何をしてくれるのか?

精神科って行った事ないけど、何をするの?

ハラッパ
ハラッパ

カウンセリング、薬の処方、また必要に応じ、気持ちを整理するトレーニングなどを行います。

いちばん最初のイメージとしては、会話をしながら、苦しんでいることを先生に話します。
事前に決められたシートがあり、情報整理のため、診察のまえに記入する所もあります。

また障害年金を受給するための診断書など、支援の制度に必要な判断も行います。

その1つには、精神障害者保健福祉手帳の取得があります。
手帳を持っていると、交通機関の割引、税金の控除、
映画館や美術館などの施設割引などが受けられ、日常生活の一助となります。

人と会わない仕事で中継ぎ

ああ、まいにち休みになったら、どれほど幸せだろう』

かつて僕は、仕事で追いつめられていたとき、何度もこんな想像をしました。
それから逃げ出すように辞めて無職となり、それは本当に実現しました。

1日中、好きなところに行って、好きなことをしていられる。
もう通勤しなくていいと、開放感でいっぱいでした。

しかし、それから数日が経つと、その喜びは消え去り、逆に憂うつになりました。
平日の朝、通勤する学生やサラリーマンの姿や、町に響く工事現場の音。

周りは動いているのに自分だけ、ずっと止まっている様な感覚で、
それは不安や焦りに繋がって行きます。
時間がある分、ネガティブな考えも次々と浮かび、幸せな時間ではありませんでした。

これまで全力疾走だったものが、いきなりプツッと切れると、逆にうつ状態になるものです。
あなたも、もし心身が限界であれば、とにかく休むべきですが
いくらか余裕があれば、仕事や行動は、とつぜんゼロにしない方が精神的に良いです。

週に数日であっても、何かアルバイトをするというのも、おススメです。
とはいえ、とつぜん新しい環境に飛びこむのは、大変なことなので
静かに、自分のペースで出来る仕事がいいでしょう。

具体例としては、以下の記事で紹介しているような職種がありますので
もしご興味があれば、合わせてご覧ください。

人と会わないですむバイト7選【職場の人間関係を避ける】

家族や恋人になんて言えばいいのか

「これからどうするの?」と言われるのが、すごくツラい!

正直、ものすごく言いづらい!

本当に、ネガティブな報告は、伝える側も苦しいものです。

自分自身が、これからどうして良いか分からないときに
「どうするつもり?」というのは、酷な質問ですね。
しかし、心配する側としては、つい言ってしまうものでしょう。

話す相手の性格も大きいですが、ここで大切なのは、
仕事を辞めたい(辞める)という事だけでなく
「だけど、こういう方向を考えている」という内容を添えることです。
「そのために〇〇している」といった事実もあれば、なお良いでしょう。

現状の話だけではなく、そこへ
次のことも考えている”が、プラス出来るかどうかで、雰囲気もまるで違います。

そのために有用なのが、後述する民間の転職サービスです。
とくにお金も掛からず、状況の整理や、お仕事の提案をして貰えます。

相談すると言っても、決定は利用者の自由であり、勧められた求人に決めずとも
問題ありません。
そして、ほんとうに良い情報が見つかれば、それこそ儲けものです。

「辞めて、どうするの?」という追及に対し
「エージェントの人と、こういう相談をしていて。〇〇や〇〇を視野に入れている。」
と答えられれば、お互いに安心材料となります。

次のお仕事を探す方法

求職者支援制度

離職した人が無収入にならないよう、日本では雇用保険という制度がありますが
アルバイトであったり、そもそも職場で加入していなければ、給付金はありません。

そうした方が困窮しないよう、ハローワークでは求職者支援制度が存在しています。
無料で資格の取得やトレーニングが受けられ、また条件によっては支援の給付金
受け取れる場合があります。

かつて僕も10万円(用途は自由)を頂きつつ、ヘルパー2級の資格を取りました。
“雇用保険に未加入で、月収8万円以下”という条件がありますが、要件を満たす
方であれば、ぜひ利用を視野に入れて良いと思います。

詳細を知りたい方は、下記のページをご参照ください。

≫【厚生労働省】求職者支援制度のご案内

転職サービスの活用

大手では“リクナビ”などが有名です。個人では調べきれない、膨大なデータを持っている上
「給与は、いくら望めますか?」
「条件が良いですが、そのぶん何かキツいんでしょうか?」
などなど・・ダイレクトに聞けないことも、代わりに調べて貰えます。

また大きいのは、周囲からの「辞めてどうするの?」という質問に「〇〇でこう相談している」と、返答できる名目ができる事です。
もともと利用は無料なので、どこか1つでも登録しておいて、損はありません。

ご興味のある方は、ぜひ以下の記事も、合わせて参考にして下さい。

≫状況・年齢別のおすすめ転職エージェント

うつ専門の転職エージェント

前項で、転職サービスの解説をしましたが、いま現在、精神科に通院している場合や、
何らかの診断を受けている方は、うつや発達障害を専門とするエージェントを利用する
方が良いでしょう。専門の相談員が常駐し、理解のある就職先が前提です。

こちらも利用は無料であり、就職後も含めたサポートが手厚くなっています。
詳細を知りたい方は、ぜひ以下の記事も合わせて、参考にして下さい。

うつ病からの転職におすすめのサービス。社会福祉士が解説

【まとめ】うつで仕事を辞めたい時に

いま世の中では、仕事が合わないことも、うつになる事も、特別なことではありません。
おなじ様に悩む人はあふれ、だからこそ、これだけの社会福祉制度や、支援サービスが存在しています。

この記事が、今悩むあなたへのヒントとなり、一歩先へ進めるきっかけとなっていたら嬉しいです。ここまでお読みいただき、有り難うございました。

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